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バッテリーは消耗品だと思っている方が多いのではないでしょうか。フォークリフトのバッテリーは修理して使えるのです。 「バッテリーの充電が今までより早く切れるようになった」それだけでもかまいません。充電の切れが早くなったということは、それだけで、バッテリー庫内で、異常が発生している証拠です。

バッテリーの寿命は使用環境によって違います。

フォークリフトのバッテリー寿命は、メーカーが公表しているデータによると、充電と放電を1サイクルとして1200サイクルで寿命がくるそうです。 つまり、企業が週5日フォークリフトを使いその度に充電するとしたら、約5年で寿命がくることになります。また週6日フォークリフトを使いその度に充電するとしたら、約4年で寿命がくることになります。よってフォークリフトバッテリーの寿命は、およそ4~5年であるということになります。 しかしながらこの数値は、あくまで一定環境での平均値です。 企業によっては、充電を繰り返しながら1日中稼働させハード使用するところもあり、さらには冷蔵倉庫など温度の低いところで稼働させる企業もあります。 また週に一度の荷物の上げ下げぐらいにしか使用しない場合もあり、使わなさ過ぎでもバッテリーの寿命は短くなります。 つまりは、使用環境によってバッテリーの寿命は違うということです。

弊社の点検は、まず数値測定から始めます。

●弊社の点検は、まず数値測定から始めます。バッテリー庫内の電解液の状態、つまり比重測定。良好なバッテリーでは、比重のばらつきはほとんどありませんが、そのばらつきが大きい場合は、バッテリー庫内で放電、充電時に起こる化学反応が、スムーズに行われていない可能性があります。しかしながら長年使用しているバッテリーだとすると、それは仕方ないことです。連結された各々のバッテリーは、もともと個体差があるので、使用年数が長くなると、その個体差がはっきりとでてくるのですから。さらに比重測定をしている時に、気をつけて見ているのが、キャップの状態です。劣化のひどいバッテリーは、庫内で非常に高い熱をもちますので、キャップが焼けて、茶色くなっている場合があります。さらには、電解液の減り具合でも高熱で蒸発が進んでいる場合もありますし、電極板の劣化で水素ガス、酸素ガスが異常発生している可能性もあります。つまり比重測定だけでもこれだけ色々な症状が見てとれるのです。
●次には連結された各々の単セルバッテリーの電圧を測ります。単セルバッテリーの電圧は通常2.1〜2.0Vあります。他のバッテリーよりも極端に低い電圧のものがあれば、それが大きな障害になっていることがあります。フォークリフトのバッテリーは、12本または、24本の単セルバッテリーが連結されて大きなパワーを出しているので、一本でも不良単セルがあれば、大きく影響していきます。電圧とは、電流を流す力のようなものだと考えてもらっていいです。その電圧が低いということは、パワーを十分発揮できてないということです。
●さらにチルト負荷テストを行います。チルトを下げて大きな負荷をかけてみるのです。フォークリフトのパワーは、爪の上に荷物を乗せて持ち上げる時に大きな電力をつかいます。それを想定したテストです。総電圧はもちろん、各々の単セルバッテリーの電圧も測れば、放電力の弱っている単セルバッテリーを見つけ出すことは容易にできます。

効果的な単セル交換の知識と技術

バッテリーのパワーダウンの原因のほとんどが連結されたバッテリー全体の中で1本または2本のバッテリー劣化が原因であることが多いのです。弱っている単セルバッテリーを良好バッテリーと取り替えることにより、バッテリー全体の電圧を回復させることができるのです。これを単セル交換といいます。

単セル在庫の重要性

中古バッテリーが入荷したらすぐに製造年月日を確認して、比重測定、電圧測定を行い、バッテリーのコンディションを見極めます。製造年月日が10年以上も前のバッテリーは、最終寿命にきていると判断してもいいでしょう。もちろん中古バッテリーですから比重、電圧ともに全ての単セルバッテリーが良好ではありません。必ずといっていいほど1本ないしは2本の極端に劣化したものが出てきます。それを単セル交換して、中古再生バッテリーを作っていくのです。修理が終わったら、すぐに微充電を流していきます。中古バッテリーの電極板は、とてもデリケートですから急速充電で、おおきな電流を流してしまうと、電極板を痛めてしまう可能性があるからです。さらには数年使ってきたバッテリーですから電極板が大電流をいきなり流しても、それをすべて蓄電できるとは限らないからです。微電流を流すことによって電極板が電子を受け取りやすくするためです。そしてパルス電流も同時に流します。それは、電極板と電解液の化学反応をスムーズにさせるためです。そうやってメンテナンス充電が完了してから放電テストを行います。フォークリフトバッテリーの時間率は、5時間率容量が使われています。満充電したバッテリーが表示している電気の大きさの表示であるアンペアー(Ah)の1/5の電流を5時間流すことができるのです。新品バッテリーは、もちろん5時間流すことができるので、放電率は100%ということです。それを基準に中古バッテリーも放電率でランク分けして管理しております。

中古再生バッテリーのランク分け

中古再生バッテリーは、もともとの劣化度合いとメンテナンス効果によって、それぞれに稼働時間が違います。千原商工では出力の大きさ、稼働時間、放電率の数値を日本工業規格(JIS規格)と日本電池工業会の基準をもとに選別し、ランク分けしています。だから中古再生といえども納得していただける品質、能力に見合った価格設定を実現できるのです。

コンディションに応じてランク分けした中古バッテリーを交換

修理するバッテリーのコンディションに応じてランク分けした中古バッテリーを交換するのです。なぜ、新品のバッテリーを交換しないのかわかりますか。フォークリフトバッテリーは、12本または48本の単セルバッテリーが連結されて一つのバッテリーとなり、大きなパワーを生んでいるのです。その連結されたバッテリーが全てがほぼ同レベルであることが肝心なのです。通電力が同じであるからこそ、どのバッテリーにも負担がかからず、出来るだけ長く性能を維持できるからです。つまり状態のいい単セルバッテリーを代替えとして交換するのはあたりまえですが、全体のバッテリーの状態やお客様の使用頻度や環境を考えて最適のバッテリーを交換するのが、千原商工のノウハウであり高い技術と経験から生まれてくる知識なのです。

弊社独自の優れた道具と技術

さらに単セル交換の時、まず連結された鉛のセルコネクターを外さなければなりません。その技術においても弊社独自の優れた道具と技術があります。単セルバッテリーの表面を傷つけることなく、綺麗に接続端子を残して取り外すのです。その時使用する道具は、何度もいろいろな道具で試したなかで、いちばん作業に適したものを使っています。 そして、単セルの交換を終えてからの鉛セルコネクターの連結するための溶接です。溶接は、非常に重要です。バッテリーの端子がしっかりとセルコネクターに溶着しなければなりません。なぜならば、外見は接続できていても端子とセルコネクターとの接点で鉛が隙間なく一体化できているかということです。もし中で空間ができていたりすれば、ショートの原因にもなりますし、通電性も悪くなります。そういった溶接技術や知識、経験も千原商工のノウハウであり、高い技術といえます。

修理跡が見えない修理の仕上げ

単セルバッテリーを交換したのかどうか、見た目では全くわからいように仕上げます。バッテリーの表面は、補水をする時ぐらいにしか見ません。とくに単セルと単セルをつなぐセルコネクターにはプラスチックのカバーがつけられています。見えない箇所でも新品と変わらない仕上げを心がけています。

最終チェック

そして修理が終われば、間違いなくバッテリーが良好に稼働するかテストする必要があります。それは、前にも説明しましたチルト負荷テストです。フォークリフトのパワーが改善されたかどうかを確認するのに重要で確実なテストです。

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