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創業してから今日にいたるまで不良バッテリーを再生してきて、とうとう7,000台を超えました。不良バッテリーの症状に全く同じものはありません。今まで7,000台再生してきたならば、7,000種類のパターンがあるということです。そのひとつひとつの経験が弊社のノウハウになっているのです。

出荷基準に基づいた中古再生バッテリー

動かなくなったフォークリフトバッテリーのほとんどは、連結されたバッテリーの中の数本の単セルの劣化によることに原因があることが多いのです。弊社ではまずそのバッテリー(単セル)ごとの比重と電圧を計測し、独自の判断基準のもとに、その故障の原因になっている単セルを探し出し、そのバッテリー全体に適合した中古バッテリー(単セル)と取り替え、さらに充電、サルフェーション除去の為のパルスを流し、再生処理を行っていきます。そして放電テストによりバッテリー放電率をチェックし、千原商工としての自信をもってお出しできる出荷前基準(JIS規格と日本電池工業会)に合格したものをご提供しております。

中古再生バッテリーとは、どういうものか

フォークリフトのバッテリーの経年劣化とは、中の電極版が放電の繰り返しや振動、衝撃、化学反応などによって不良化していくことです。それはバッテリーを使用している上で避けられないことです。しかしながら不良の進行状態がまだ浅いものもあります。そのバッテリーを取り出し再生処理をかけて、放電率を80~90%回復させ、同レベルの単セルを連結させたバッテリーのことを中古再生バッテリーといいます。しかしながらここで知っておいていただきたいことは、再生したフォークリフトバッテリーは、決して新品同様のものではありません。ただ機能が80~90%回復しただけで、バッテリー内部の電極版の劣化状態が新品同様になったのではないということです。

中古再生バッテリーに保証期間はありません。

ユーザー様のなかには、中古再生バッテリーと聞くと、修理して元の状態に戻したバッテリーと誤解される方がいます。劣化が進行したバッテリーの電極版は元にはもどりません。劣化している電極版でもまだ使える力があるものを様々な作業で、通電性を阻害しているものを除外し、また不良部分を良品と交換して、その寿命を伸ばしているとご理解してほしいのです。 つまり稼働が停止していたバッテリーをメンテナンスによって快適に動くようにしたバッテリーですから、今度いつまた稼働しなくなるか、それは解りません。だから保証期間を私どもは設定しないのです。

中古単セル在庫の管理

中古バッテリーが入荷したらすぐに製造年月日を確認して、比重測定、電圧測定を行い、バッテリーのコンディションを見極めます。製造年月日が10年以上も前のバッテリーは、最終寿命にきていると判断してもいいでしょう。もちろん中古バッテリーですから比重、電圧ともに全ての単セルバッテリーが良好ではありません。必ずといっていいほど1本ないしは2本の極端に劣化したものが出てきます。それを単セル交換して、中古再生バッテリーを作っていくのです。修理が終わったら、すぐに微充電を流していきます。中古バッテリーの電極板は、とてもデリケートですから急速充電で、おおきな電流を流してしまうと、電極板を痛めてしまう可能性があるからです。さらには数年使ってきたバッテリーですから電極板が大電流をいきなり流しても、それをすべて蓄電できるとは限らないからです。微電流を流すことによって電極板が電子を受け取りやすくするためです。そしてパルス電流も同時に流します。それは、電極板と電解液の化学反応をスムーズにさせるためです。そうやってメンテナンス充電が完了してから放電テストを行います。フォークリフトバッテリーの時間率は、5時間率容量が使われています。満充電したバッテリーが表示している電気の大きさの表示であるアンペアー(Ah)の1/5の電流を5時間流すことができるのです。新品バッテリーは、もちろん5時間流すことができるので、放電率は100%ということです。それを基準に中古バッテリーも放電率でランク分けして管理しております。

中古再生バッテリーをランク分けして、ご提供しております。

中古再生バッテリーは、もともとの劣化度合いとメンテナンス効果によって、それぞれに稼働時間が違います。千原商工では出力の大きさ、稼働時間、放電率の数値を日本工業規格(JIS規格)と日本電池工業会の基準をもとに選別し、ランク分けしています。だから中古再生といえども納得していただける品質、能力に見合った価格設定を実現できるのです。

コンディションに応じてランク分けした中古バッテリーを交換

修理するバッテリーのコンディションに応じてランク分けした中古バッテリーを交換するのです。なぜ、新品のバッテリーを交換しないのかわかりますか。フォークリフトバッテリーは、12本または48本の単セルバッテリーが連結されて一つのバッテリーとなり、大きなパワーを生んでいるのです。その連結されたバッテリーが全てがほぼ同レベルであることが肝心なのです。通電力が同じであるからこそ、どのバッテリーにも負担がかからず、出来るだけ長く性能を維持できるからです。つまり状態のいい単セルバッテリーを代替えとして交換するのはあたりまえですが、全体のバッテリーの状態やお客様の使用頻度や環境を考えて最適のバッテリーを交換するのが、千原商工のノウハウであり高い技術と経験から生まれてくる知識なのです。

弊社独自の優れた道具と技術

さらに単セル交換の時、まず連結された鉛のセルコネクターを外さなければなりません。その技術においても弊社独自の優れた道具と技術があります。単セルバッテリーの表面を傷つけることなく、綺麗に接続端子を残して取り外すのです。その時使用する道具は、何度もいろいろな道具で試したなかで、いちばん作業に適したものを使っています。 そして、単セルの交換を終えてからの鉛セルコネクターの連結するための溶接です。溶接は、非常に重要です。バッテリーの端子がしっかりとセルコネクターに溶着しなければなりません。なぜならば、外見は接続できていても端子とセルコネクターとの接点で鉛が隙間なく一体化できているかということです。もし中で空間ができていたりすれば、ショートの原因にもなりますし、通電性も悪くなります。そういった溶接技術や知識、経験も千原商工のノウハウであり、高い技術といえます。

修理跡が見えない修理の仕上げ

単セルバッテリーを交換したのかどうか、見た目では全くわからいように仕上げます。バッテリーの表面は、補水をする時ぐらいにしか見ません。とくに単セルと単セルをつなぐセルコネクターにはプラスチックのカバーがつけられています。見えない箇所でも新品と変わらない仕上げを心がけています。

最終チェック

そして修理が終われば、間違いなくバッテリーが良好に稼働するかテストする必要があります。それは、前にも説明しましたチルト負荷テストです。フォークリフトのパワーが改善されたかどうかを確認するのに重要で確実なテストです。ご提供した製品の中でも驚くほど長く稼働しているものもあれば、すぐに放電率の落ちはじめるものもあることは事実です。でも大切なことは、その後のメンテナンスが行えることができるかということではないでしょうか。ご提供したら終わりではなく、そのバッテリーが寿命をむかえるまで責任をもってお付き合いさせてもらいます。

豊富な中古再生バッテリー在庫

弊社には、毎日のように中古バッテリーが搬入されてきます。ですから中古再生作業は毎日行っております。だから常に豊富な中古再生バッテリーの在庫を保管しています。だからこそ逆に多くのユーザー様や同業社からの注文が入り、在庫は流動的に動いております。